夏休みの後始末www

ちゃたろう

2022年09月25日 12:00

8月の終わりの月曜日(休みの日)に、家でDIYしていると、 
突然、女の子がやって来て・・・ 
 
 
『明日から学校なんで、カラーを直したいんです』  
って言うんですね。
 
 
 
話しを聞いてみると、他所の美容院でブリーチ+カラーしたけど、  
希望のパープルにならなかった 
 
 
そこから自分でブリーチ3回! 
 
 
マニパ二とカラーバターを何回かやって完成! 
 
 
それで夏休みが終わり、学校に行けるように暗くしたいんだけど、 
『真っ黒はイヤ!って言うんですね。
 
  
このパターン・・・簡単なようで実は難しい(奥が深い) 
 


と言うのもカラーって、専門用語でアンダーカラーと言って、 
染める前の髪の色と、塗ったカラーが混ざった色が、完成した色になります 
 
 
彼女の場合・・ 
セルフブリーチで、そのアンダーがどうなっているか?が分からない 
 
 
何回か染めたマニパ二とカラーバター(HC・塩基性染料)が、 
どれくらい完成した色に影響するか?が分からない
 

とりあえず、月曜日(休みの日)だったので、次の日の朝一から直す事に! 
そしてこの事例は、理美容師的には面白いので、 
FBでお友達に意見を募集してみました 
 
 
そのFBで色々な意見を頂きましたが、面白い事に、 
美容師さんは、一度ブリーチしてHC/塩基性染料を落として、 
そこからアンダーに合わせて、暗く染める作戦!
 
理容師さんは、ブリーチで色を抜かずに、暗めの補色で染めて、 
暗くする作戦!
という傾向が分かれました
 
 
 
私も、ブリーチで抜かないで、暗めの補色で染めるつもりでいたんですが、 
千葉の美容師さんの意見で『カラーバターにはカラーバターを重ねて、色を濁らせる』 
というのがあって、これかなり核心を付いてる良い意見! 
 
 
色々な作戦パターンを考えた結果 
6レベルのマット系白髪染めにHC・塩基性染料のグレイをMIXして、 
白髪染めで暗くしながら、マット系で補色で整えて・・ 
HC・塩基性染料のグレイで、カラーバターのパープルを濁らせる作戦に決定! 

 

完成しました!結果、これなら、学校に行けるよね?(笑)
 
 
お客様の希望の『真っ黒にはしたくない』という部分も、合格だと思います 
 
 
 
やってみての感想ですが、HC・塩基性染料のアンダーは、 
意外と仕上がりに影響ありました
 
 
 
根本のパープルが強い部分には、今回のカラーレシピがハマリましたが、 
中間から毛先のピンク(HC・塩基性染料が薄い部分)には、 
もう少し濃く、5レベルのマット系白髪染めベースの方が良かったですね。 
 
 

こういう『夏休みだから!』と期間限定で、全力で突っ走る子 
キライじゃないです(笑)  
 
 
むしろ応援したくなります 
また後始末が必要になったら来てくださいね!

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